こころにある故郷|長屋敏子
2021-07-21
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『林鉄』(りんてつ)の名前が、載っておりました。
今は亡き父母の言葉に出あったように、懐かしい言葉の響きがあります。
ちなみに母は、千年町で『喜多乃屋』の屋号で、そば屋を営んでおりました。
今も年に一度、何も無い家の跡地を訪ねます。
昭和25年頃から48年頃までの思い出が、心に刻まれております。
特に、大夕張劇場がボリュウムいっぱい上げて、
『本日の上映映画は・・・』
と、ときれぎれのアナウンスがあったこと。
隣家の『割烹ロマン』の事や、きれいだったいち子姐さんのこと。
そんな中で、母が私達を育ててくれたこと、いっぱい思い出されます。
当時、自宅にお風呂が無く、馬屋原(うまやはらさん)の銭湯に行ったり、水道も共同なので、水汲みもしました。
天秤棒がうまく使えず、ヨロヨロしたことが、印象深いです。
思えばいっぱい懐かしいこと。
大夕張もなくなったけれど、こころにある故郷です。
きっとみなさんもそうなのでしょうか。
(1999年8月25日 記)