教会のクリスマス |千古のみどり

18089

河村先生のステンドグラス

 教会の行事があるごとに、河村先生は、色とりどりのセロファンを型どって、教会の窓硝子に貼り付け
私達に、ステンドグラスとはこんなものなのかと見せてくれました。

 作業は決して人に見せないで、夜中にこっそり仕上げて、私達を驚かせ、喜ばせてくれました。

  

キャロリング


 クリスマスになると、教会から病院迄、キャロリングをしながら歩きました。
 いくつかの病室で歌を歌い、又、教会まで歌いながら帰ってきました。

 小学校の前で、真っ暗な大空の彼方から、果てしなく落ちてくる雪は、外灯に照らし出されて、キラキラと光輝いていました。

 飽きることなく、いつまでも見上げていました。

 

 それが私のクリスマスの原風景です。

  

 あのつなぎ合わせた大夕張の地図の上を、なぞって歩いてみて下さい。

 

 それはそれは、幻想的な夢の街そのものでした。

 

 今でも、充分幸せですが、思えば、幼い日に、この世の真のぜいたくを味わったのでしょうね・・・。

 

(2001年12月22日 記)


思い出ばなし

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