文集『ヤマの子』|高橋 歌子

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 昨日、実家の押入れを整理していましたら、東小学校時代の卒業文集と「ヤマの子」と題する文集が三冊出てきました。

 これは小学5~6年に担任だった吉田要作先生がまとめたものです。

 B4判の茶色の紙にガリ版で印刷され、まるで活字を使ったかのようにきれいで丁寧な字で埋められています。

 「ヤマの子」は夏休みや冬休みの間に作られていたようです。

 内容は生徒の書いた日記が多くをしめ、他に詩や感想文、自由課題などが書かれています。ひとつひとつの作品にはコメントも添えられていました。

 文集によると、吉田先生はたくさんの宿題を出した・・・らしいのですが、大夕張時代に家で勉強した記憶がほとんどありません。

 ただ文集を読み返すと、一生懸命に書いた文と、ただ思いつくままに書いた文との差がはっきりとわかります。

「できたことを全部書くわけにいかない。書きたいできごとをえらぶわけ。それをえらんだときの作者の心の中が大切。」

 と言うコメントは、今の私の書く文にも充分通用するものです。

 こんなに熱心に指導をしてくれた先生に対し、当時何も考えずてきとうな日記を書いていたことや、いまだに成長していないことに、なんだか申し訳ないような気持ちでいっぱいになりました。

 これらの文集を読むと、当時の学校行事や、班でのトラブル、友達関係などが、まるでカラー写真を見せられたかのように鮮やかに思い出されます。

 当時の吉田先生の情熱と、小学生時代の思い出を封じ込めたこの文集は、私にとって永遠の宝となっています。

(平成13年(2001年)7月2日 記)


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