1970年のころ | 宇良田 彰

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 1970年(昭和45年)は、世田谷の下北沢にいました。


 札幌から東京に移り、一種のカルチャーショックを受けていた時代でした。

 目的が定まらず、単位を取るために学校に通う毎日でした。

 目的が定まっていないということは、色々なことに手を出しては火傷をし、熱いと感じて手を元に戻すことに似ています。

 でもこの時期はよく本を読みました。

 読んだ本もジャンルが極めて広範囲でした。借金をしてまで本をむさぼり読んでいた記憶があります。

 この当時は、ソニーから出ていた、オールトランジスタのラジオを手に入れ、よくポップスを聞いていました。

 ドン・マクリーンが歌っていた「アメリカンパイ」とか、ジャニス・イアンの「at seventeen」、アル・スチュワートの「Year Of The Cat」、リン・アンダーソンの「I Never Promised You A Rose Garden」などなど・・・。もちろん、日本の曲もよく聞いていましたよ。

 年に2度の帰省の途中で、札幌から夕鉄バスに乗り換え、雪景色の中を山奥へ入って行くときには、何ともいえない気持ちを抱いたことが今でも生々しく思い出されます。

 1960年から1970年代の曲を手に入れようとすると、今では大変です。

 ちなみに「イチロー」が活躍している大リーグの試合の合間に「ローズ・カーデン」や「イアー・オブ・ザ・キャット」が演奏されているのをご存じですか。

 私は試合を見るのも理由の一つですが、実は、これらの曲を聴くのが本当の理由かもしれません。

(2001年6月24日 記)


随想

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