新型車 |内川准一

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 スバルから新型の軽自動車が出た。

 興味があったので、カタログをもらってきた。

 長さ3.2m、幅1.5弱、車輪の間は2.2mの小さな車だ。

 小さな車が好きなので、すっかり気に入ってしまった。

 夫婦2人になったらこんなのでもいいかな?(買わないけど・・)

 昔、スバル360という車があった。

 伝説的名車、その再来?

 外界と断絶していた昭和36年以前の大夕張にも、トラックに混じって何台かの乗用車はあった。

 ダットサンとクラウンとヒルマンは走っていたように思う。

 その中で庶民が買える!(?)価格で登場したのがスバル360だった。

 長さ3m、幅1.3m。16馬力の小さい車だった。


 これに乗せてもらった。

 てんとう虫に似たその車は、白い煙を吐き、ばらばらという音を撒き散らしながら、弥生町と緑町の間のでこぼこ道を、自転車と大して変わらないスピードで、しゃくりあげながら走った。

 上下だけでなく左右にも盛大にゆれる乗り心地は乗員の酔いを誘ったが、運転手はそんなことにはまったく気づかず、オーナードライバーになった満足感で満たされていた。

 運転手の名は、鹿島小学校の湯浅教諭。

 良くぞ買ったものだと思う。いったい何を食べていたのかしらん?

(2005年1月11日 記)


随想

1件のコメント

  • 南部・明石町間に道路が無かった頃は清水沢に三菱大夕張鉱業所の車庫がありました。観音開きのトヨタクラウンが配置されていたそうですが、幹部は列車で大夕張炭山から下りて来ると、それに乗換え札幌や美唄鉱業所等へ向かったそうです。その後道路が出来大夕張に車庫が移りましたが、配置された車は三菱の高級車・デボネアに変わったのでしょうか。

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