雪催いの町|山吹とおる

17065

雪催いの町

詩・曲 山吹とおる 

 

人の群がっていた この町(炭鉱)は

みんなの中で 大きな町でした

抜け殻のように 寂れた町になりました

泣きながら 夜を過ごし 泪は頬にながれ落ち

川の流れに あなたの町も 大きな湖(うみ)になりました

 

みんな歩いた道 今はない

大きく高く 積まれた炭の丘(やま)

荒れ果てた町は 今も寂しく曲がって枯れました

ああ 叫びを嘲笑(あざわら)うように 都会の人は悲しんだ

川のうねりに 沈みゆく町 女は湖(うみ)に泣きました

 

朝陽(あさひ)輝いている 風がふく

川が流れて 栄えた町でした

夜明けまで声上げて みんなで祭りを叫んでた

悲しんで腕をのばし ホームの道(かべ)に崩れ落ち

はしゃいで笑った雪催(ゆきもよ)いの町も 大きな湖(うみ)になりました


 

 ふるさと大夕張の視聴を通して ふるさと 鹿島 を想い出し 故郷を懐かしむことを忘れずに、楽しむことを、今も続けていることができております。

 私は、弥生町2丁目で過ごし、鹿島小学校から中学校をへて、同じ世代を過ごしてきました。

 今回、大夕張鹿島の思いを詩と曲にしてみました。

 令和3年(2021年)10月21日

 山吹とおる


 

 

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