シューパロ川の石(官行)

1746

昭和44年頃 官行の河原にて採取。

河原の石拾い・蛇紋石  【飯田雅人】 

 晩年、父は『石磨き』を趣味の一つにしていました。きれいな模様の入った石の蒐集と、それを磨きあげるという趣味でした。蒐集癖という性質は息子である私に受け継がれ、父の拾った石は息子たちの家に残されました。

 昭和42、3年頃、仕事が休みの日になると、父はよく官行にいって、河原から気に入った模様や形の石を見つけて家にもってきました。

額と、鼻の頭に大粒の汗をためながら、ヤスリで石を磨いていき、布でなんどもなんども磨いていました。 表面がつるつるになり、見事にきれいな模様が浮かび上がっていきます。父は、それをいつもゆっくりと、掌で包み込むように、もんでいました。

  父はこの石のことを『蛇紋岩・石(じゃもんがん・いし』と呼んでいました。 蛇の皮のような文様のこの石は確かに美しいと思いました。

 かつて夕張岳は海の底だった。 中生代の造山活動によって、海底だった土地が押し上げられて夕張山地ができた、だからここでは、アンモナイトがとれるんだ、というような話は大夕張ではよく聞いた話ですが、 そのアンモナイトなどの化石とともに、蛇紋岩は夕張岳の麓では、よく採れる石だというようなことを父が話していたことも覚えています。

  私は、鉱物のことに詳しくありませんが、蛇紋石は、パワーストーンとして、加工されてアクセサリーとして販売されているようです。

 この石の採取地は、すでにないのでしょうが、機会があったら、官行の上流の河原で、のんびりと石拾いをしてみたいものだと、当時の父の心境と重ね合わせて夢想しています。


 

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