学のあるはなし(その2)|丸山直記
2021-10-22
2022-04-26
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わたしが好きな音楽での思い出をひとつ。
前にも書きましたが、私は音楽が好きでしたが、生の交響楽団を聴くチャンスは、大夕張ではありませんでした。
しかし中学校の時に、札幌交響楽団が、鹿島中学校の体育館で演奏会を行いました。
音だけは知っていたが、見たことも無い楽器を大勢の音楽家が目の前で演奏していたのは、感激でした。
その日は、生徒ばかりではなく、町の人たちも沢山聴きに来ていました。
一番最初に演奏した曲は、今でも覚えていますがモーツァルトの「フィガロの結婚」序曲でした。
その時の指揮者はもう亡くなりましたが、息子さんが現在NHK交響楽団でコントラバスの主席をされています。
N響が出演する番組で、西田さんを見る度に、体育館での演奏会を思い出します。
次の機会は高校生の時でした。
夕張市民会館にNHK交響楽団がやってきました。
大夕張からは、貸し切りバスを仕立てて行きました。
わくわくしてバスに乗ったことを覚えています。東高校の英語の安藤先生が隣にいましたね。
プログラムは、モーツァルトの『ジュピター交響曲』が最初で、ブラームスの『ヴァイオリン協奏曲』を潮田益子さんがソロでした。
最後は、定番『ベートーヴェンの「運命」交響曲』でした。
休憩の時に、楽員の人たちがロビーで知人と話していましたが、主席フルートの小出信也さんの金のフルートにびっくりしました。
現在は都会に住み、自分のお金で簡単に演奏会に行ける様になりましたが、あの頃の単純な感動はもう経験することはできません。
「豊富なことは必ずしも裕福ではない」という例かと思います。
たった2回の経験でしたが、ほんとうに良い思い出でした。
(1999年3月2日 記)