たなばたの思い出|小野美音子
2022-08-08
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緑ケ丘のブロック2棟8軒で、心に残る七夕があります。
当時小学校6年生の兄が企画し、音頭を取って、皆が楽しみました。
兄達が大きめの笹を用意し、皆に願い事の短冊を書くように言いました。
そして、それは2階の星山さんへの階段のところに、きれいに飾られました。
リンゴ箱のステージで、小さい子供たちに歌うよう兄が司会をしました。
なんと、ごほうびがでるというのです!
ゆかたを着てる子もいてムード満点。
木下兄弟や関村姉弟、私達兄妹は、恥ずかしながら、ごほうびにつられて、一生懸命に童謡を歌いました。
見物人の親達も、楽しそうに拍手~拍手~。今は亡き川添登志子先生や、関村さんのおばさんの姿もありました。
茶封筒に入ったごほうびの正体は、兄達が机の引き出しをゴソゴソして見つけた、使いかけの鉛筆にサックをはめたもの、古そうな消しゴム、中軸の調子の悪い万年筆。
木下さんも供出してくれて、そちらはもう少し良い物でした。
それを嬉々としてもらった素朴な子供達。
緑ケ丘の雰囲気がなごやかな時代の思い出です。
(2001年7月7日 記)