イタドリ

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 5月になると、あたたかい日も増え、気温が上がってくる。

 雪がとけたあとは、枯れ枝や枯れ草が雪の重みで寝ていた大地に、さっそくどこでも顔を出してくる。

 山道、野原、道路脇、土手や崖、沢などの水辺や川縁の近くにと、どこにでも、いたるところこいつは顔を出してくる。

 大夕張の子どもたちは、『ドンガイ』『スカンポ』といっていたということを、高橋正朝さんの『大夕張つれづれ #29 ドンガイ』を読んで初めて知った。

 しかも、30メートル程の小さなものを、遊び半分とはいえ、食べたことがあるという。

 

 春から、夏秋にかけて大きくなり、150㎝以上になり、自分の背丈ほどにもなった。

 キャッチボールをしていて落球したボールがイタドリの群生の中に入っていったりした時には、ボール拾いには相当の覚悟が必要だった。

 

 秋には、葉も落ち、固い茎でチャンバラをした記憶もあるが、大夕張の秋は短いので、それほどでもなかった。

  

 時は流れ平成の大夕張に行った時、春日町への坂を下りる道や、鹿島橋を渡って常盤町に入る道を、阻まれた記憶しかない。

イタドリ 5月

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