夢の街

かつて石炭で繁栄した街の昔と今の記憶をもとめ、追いかけた記録。

大夕張の雪祭り | Toshinori 思い出ばなし

大夕張の雪祭り | Toshinori

 雪まつりと言えば、今や札幌の代名詞ですが、大夕張でも雪祭りがありました。 鹿島小学校の校庭で雪像を作っていました。    昭和35年前後が、一番盛んだったようです。     栄町が住んでいた人たちも多いので、雪像を二基作っていました。     栄町の雪像はけっこう大きかった事を覚えていますが、昭和…
物置の記憶 | Y・I 思い出ばなし

物置の記憶 | Y・I

  代々木町の長屋の一番端っこの家のすぐ横に、石炭だったり、スコップがあったりした物置がありました。 古い作りのカビ臭い物置でした。    スコップや工具があり、時々、宝物探しにゴソゴソ探っていました。  明かりとりの窓もキチンとありました。      あるとき、そこに『アオダイショウ』がでました。…
〘 上田トシコ 〙の〘 フイチンさん 〙| 高橋正朝 #177 続・大夕張つれづれ

〘 上田トシコ 〙の〘 フイチンさん 〙| 高橋正朝 #177

   これは、〘 講談社 〙の〘 少女クラブ 〙に連載していたマンガで、〘 フイチンさん 〙の日常生活で起きる様々な事柄をマンガにしたものだった。      女性マンガ家は、〘 長谷川町子 〙と〘 上田トシコ 〙、それに、〘 みつはしちかこ 〙しか知らなかった。  〘 長谷川町子 〙は、数ページのマ…
がんがんに入った正月のもち |内川准一 思い出ばなし

がんがんに入った正月のもち |内川准一

  「がんがん」   飯田さんの『正月の餅』の中に出てくる「がんがん」で、くっきりと思い出しました。       正月のもちの入れ物、蓋付き一斗缶、お菓子入れの「がんがん」  なつかしや、我が家でも確かに使っていました。  切り餅は、鏡餅やあんころもちとは別に、のした後、なるべくおなじ大きさになるよ…
坑口めざして    |  お父ちゃん 随想

坑口めざして | お父ちゃん

  斜坑人車で坑口へ   停車するのももどかしく 残りわずかな斜坑を駆け上がる。   そこにはいつもと変わらぬ 陸(おか)の風景が・・・   ガスと落盤の恐怖から 開放された喜びを 感じるのです。      生活の手段とはいえ   青春真っ盛りを そんな環境にぶつけてすごしてきたのが     今思え…
〘 赤塚不二夫 〙の〘 ジャジャ子ちゃん 〙| 高橋正朝 #176 続・大夕張つれづれ

〘 赤塚不二夫 〙の〘 ジャジャ子ちゃん 〙| 高橋正朝 #176

   前回の私の投稿に対し、飯田さんの叔父さんと結婚した女性が、独身時代、有名マンガ家のアシスタントをされ、やがて体調を崩したことが、コメント欄にありました。 締め切りがあるので、夜昼関係なく仕事をするので、時間のリズムが狂ってしまうようです。      私の場合は、2年ほどでその仕事をやめてしまっ…
マンガ雑誌〘 少女 〙に載っていた高橋真琴のイラスト| 高橋正朝 #175 続・大夕張つれづれ

マンガ雑誌〘 少女 〙に載っていた高橋真琴のイラスト| 高橋正朝 #175

 マンガ雑誌〘 少女 〙は、妹は、もっぱら、隣の板倉さんチの〘 チーちゃん 〙から借りていた。  それに、〘 今村洋子 〙が描いた〘 チャコちゃんの日記 〙があったことは、前回書いたとおりである。      今の少女向けや女性向けマンガは、女性マンガ家が圧倒的に多いが、私が小学生になってから読み始め…
雪祭り|丸山直記 思い出ばなし

雪祭り|丸山直記

 東高3年の冬、クラスで高校生活最後の思い出にと校庭で雪像を造りました。  受験を控えて大丈夫かなぁと思いながら、それでも必死にやってました。  後に大学の同級生にあきれられつつも牧歌的で良いなとうらやましがられました。  今じゃ、足腰痛いと言うだけですね。    (2004年2月12日 記)   …
三菱バス |田鎖加代子 随想

三菱バス |田鎖加代子

我が家のパソコンの調子が悪くなり 主人が悪戦苦闘の末やっと先日回復しました。 そこで久し振りに掲示板を訪問して 三菱バス停に関する数々の投稿を拝見し 胸が熱くなりました。  ふる里は 幾つになっても忘れ難い所なのですね。 いいえ 年を重ねるほど 思い出されるものなのですね。     10年前に 71…
マンガ雑誌〘 少女 〙に連載していた〘 今村洋子 〙の〘 チャコちゃんの日記 〙にでてきた挨拶〘 ハイ 〙|高橋正朝 #174 続・大夕張つれづれ

マンガ雑誌〘 少女 〙に連載していた〘 今村洋子 〙の〘 チャコちゃんの日記 〙にでてきた挨拶〘 ハイ 〙|高橋正朝 #174

 明石町番外地に住んでいた我が家のとなり、板倉さんチの〘 チーちゃん 〙から、妹が借りた光文社のマンガ雑誌〘 少女 〙に、〘 今村洋子 〙が描いたマンガがあった。 題名は〘 チャコちゃんの日記 〙。      毎回だったかどうかまでは記憶がハッキリしないが、2色刷りで、半ページの大きさで、十数ページ…
秋枯れの街へ おわり 訪問記

秋枯れの街へ おわり

  最後にやや遠目の視点から写真をとった。 おそらく再び来た時には、この美しい景色を、またここから撮影することだろう。 これからもずっと・・・。    祖父母も父や母も叔父・叔母、その他、大夕張に住んだ親戚友人達が総じて目にしてきた山々。    この景色を受け入れながら、今は水面の下の、原始の森に還…
秋枯れの街へ その13  訪問記

秋枯れの街へ その13 

水没していない大夕張。   手つかずの荒れ地。伸び放題の枝。 かつての風景を想像はすることもかなりの努力が必要だ。 神社下から夕張岳の時でさえ、その時間経過に少なからず戸惑いがあった。その時見えていたあの夕張岳ですらここから探すのは困難だ。       ここはかつてテニスコートあった土手の東北角、鹿…
秋枯れの街へ その11 訪問記

秋枯れの街へ その11

『秋枯れの街へ その10』と同じ場所から。 遠く白金地区と新白銀橋。 こちらの手前には明石町郊外で分岐した道が白銀橋(旧)へ続き開拓と向かっていた。 目の前には白銀橋(旧)が沈んでいる。   2023年11月21日   白銀橋を渡った先からこちら側を撮影した水没前の写真 https://ooyuba…